抱樸館福岡の挑戦  新たなる絆の制度化
生活困窮者のための自立支援施設「抱樸館福岡」開所間近
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 社会福祉法人グリーンコープと北九州ホームレス支援機構の共同事業として5月1日開所予定の「抱樸館福岡」を見学しました。
福岡市東区多の津に1,000坪の敷地に81部屋(女性用6室を含む)を建設し、支え合いの拠点として、地域に開かれた場がもうすぐ誕生します。

館長の青木さんと1昨年の秋から吹き荒れた経済破綻の嵐の中で、路上生活者の数が増加し、社会問題となっています。その後、生活保護の受給による解決方法が図られましたが、生活保護受給者数の急激な増加で、本来自立のための支援をするケースワーカーの手が回らない状況があり、就労指導もままならない状況が続いています。そのため、生活保護受給によって一旦アパートに入居しても、孤立して、家賃の滞納や再び野宿化するケースも少なくないそうです。

「抱樸館福岡」は、路上生活者や生活困窮者の自立のための地域拠点を目的としていますが、単に物理的に家がない人に「住まい」を提供するということだけではなく、家庭(ホーム)や人との絆も失った人たちに、家族に代わって自立にむけて持続的に支援していく「持続性のある伴走的コーディネーター」となろうとしています。そしてその「絆」を社会保障制度の仕組みとして確立するための社会運動でもあります。

抱樸館は一度、地域住民の反対で断念せざるを得ない経験を経て、この地では、住民の方々の理解を丁寧に進めながら開所にこぎつけることができました。今回「抱樸館」ができることをきっかけに、横を流れる多々良川の清掃計画や、川の土手に桜の植樹をするなど「美しいまちつくり」の計画も出ているそうです。また、館の中の多目的トイレには、ベビーチェアやおむつ替えのラックも取り付け、地域の助け合いの拠点として、「人と人との共生」、「人と人と関係性の再生」を目指しています。
路上で暮らすホームレス人々の苦しみや痛みに寄り添い、自立を支援する「抱樸館福岡」の挑戦に賛同し、政治の場で解決を目指す「ふくおか市民政治ネットワーク」として「空気と制度」を変えるために「今できることは何なのか」を考えていきます。
 2010年3月30日    共同代表 新谷良子(写真は館長の青木さんと)