在宅で暮らし続けるために 移動サポートサービス
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 在宅でも暮らし続けるために

ふくおかネットワークは、高齢社会を迎え、寝たきりでなくても足腰が弱り、一人では外出困難な人たち、障がいのある人たちをサポートする仕組みが必要と提案してきました。 
NPO法人など非営利団体による「福祉有償運送」事業が可能となり、宗像市ではワーカーズ・コレクティブ「虹」が2年間の行政への働きかけを経て、06年6月から移動サポート事業を開始しました。
移動サポートサービスとは、会員登録した要支援、要介護の高齢者、障がい者を対象にタクシーの半額程度の料金で移動のお手伝いをするものです。
特に、宗像市の移動サポート事業は地域福祉の現場から上がってきた声で市民が創り出した新しい市民事業です。団塊の世代が地域へ帰ってくる時代、市民同士の「共助」が未来を切り開く一歩となるに違いありません。

 アンケート、議会提案から実った地域福祉「移動サービス」 

ふくおかネットワークは、高齢になっても、障がいがあっても誰もが自分らしく暮らせる福祉のまちづくりを政策に掲げ活動しています。ネットのメンバーには福祉ワーカーズなどを立ち上げ、その活動の中から代理人ネットワーク運動に参加している人もたくさんいます。

 ふくおかネットワークは少子高齢社会を地域で市民が支え合う市民参加の地域福祉を創っていくことをめざし、日常の生活から見えてきた問題を解決するために自治体に様々な提案をしてきました。
ネット・宗像では市民アンケート調査を行い、移動サポートサービスのニーズが高いことを把握、議会の一般質問で事業の許認可を検討する協議会の設置を提案しました。共に地域福祉の充実をめざしてきたNPO虹の働きかけもあって、自治体・運送事業者など含む運営協議会が設置され、検討の結果、今年6月認可が下りました。たくさんの市民の声から身近に移動サポートサービスが実現したことは大変嬉しいことです。

 ふくおかネットワークはNPO『虹』の活動にエールを送り、近隣自治体にも積極的に移動サポートサービスの導入を提案していきます。(宗像市議会議員 古賀千種)

 移動サービスの事業開始に向けて

 「NPO法人移動サポートサービス虹」は、宗像市において移動困難者のモビリティ(移動性)を確保しようと、04年11月に立ち上げ、06年6月14日に福祉有償運送の許可を取得しました。

 移動サポートサービスとは、ひとりで公共交通機関が利用できない障がい者や高齢者をドアツウドアで移送するサービスです。国土交通省のガイドラインでは、要支援・要介護認定者、障がい者、障がい児などが該当するとあります。
 私たち「企業組合ワーカーズ・コレクティブ」(※1)が行ってきた食事サービスの利用者の中には食事作り同様、移動も困難な方が多くいます。私たちは、食の確保と共に外出(移動)の自由は地域の社会生活において、必要不可欠なニーズだと考えました。

 全国には推計で少なく見積もっても人口の1〜2%(約120〜240万人)の移動困難者が存在すると言われている中で、タクシー事業者が運行する福祉車両はワズカ1400輌出巣。高齢化が進んでいる北欧のストックホルムはSTS(※2)の利用者が4.5%に達しています。しかし、日本では市民団体も含めたSTSで対応できているのは、この100分の1ぐらいだと言われています。これではサービスの供給が足りません。高齢化社会における地域の交通ニーズは、現状に比べて桁違いの大きさとなります。
 2004年3月に国土交通省が通達を出し、自治体が主催する運営協議会を経て許可を取得すれば、福祉有償運送が現行の法律の下で可能になりました。

 私たちは、自分たちの地域の問題としてこの課題に取り組み、継続できるしくみとして事業化していきたいと考えています。誰もが自由に移動できる地域社会の実現はノーマライゼーションの実現でもあります。
 病院通いだけでなく、買い物や美容院、観劇など文化的な生活を普通に楽しむために、移動サポートサービスを市民事業として供給していきたいと考えています。(NPO法人移動サポートサービス「虹」 理事長 近藤ヨウ子)

(※1)ワーカーズ・コレクティブ(地域に暮らす人たちが、自分たちで出資し、経営し、労働を担う新しい働き方の組織)
(※2)STS(スペシャル・トランスポート・サービスの略で欧州での呼称、福祉介護移送)

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