12月11日(水)。
今回の暮らしのことことカフェは、遺伝子組み換え作物のこと。
“食と農を考える会・福岡”代表の外井京子さんをお招きして、お話を聴きました。
そして、温かいお茶とスタッフ手作りのりんごケーキを頂きながら、感じたことを話し合いました。
衝撃の事実でした。
遺伝子組み換えとは、特定の遺伝子を切り取って、別の生物の遺伝子配列の中に入れ込んで、新しい作物を作り出すこと。「除草剤をかけても枯れない大豆」とか!
日本で承認されているのは、大豆、とうもろこし、ナタネ、綿、パパイヤ、アルファルファ、てんさい、じゃがいも。そして、遺伝子組み換え微生物から作られた食品添加物もあるなんて、皆さんご存知でしたか?
しかも、遺伝子組み換え作物を世界一輸入、消費しているのは日本!
私たちがいただいている牛さんや豚さん、鶏さんたちも、大量の遺伝子組み換え作物をエサとしています。
ここ、福岡市の博多港も遺伝子組み換えナタネの輸入港で、運搬の際にトラックからこぼれ落ちたナタネが道路脇に自生しているそうです。他のかぶや白菜などとの交雑が心配です。
人工的に遺伝子を組み換えた作物。免疫システムや内臓器官への悪影響、胎児への影響などが指摘されています。除草剤耐性の作物にはたっぷり除草剤がかけられるので、土壌や水、空気も汚染されます。
日本では、私たちが遺伝子組み換え作物を食べたくない、と思っても、加工品などは表示義務のないものもあります。消費者の選択する権利が保障されていないのです。
でも、私たちに出来ることがあります!
①投票するつもりで食べものを買う(“遺伝子組み換えでない“という表示のものを選ぶ)。
生産者も売れないものは作りませんから。
②博多港周辺の遺伝子組み換えナタネの自生調査・抜き取り行動
食と農を考える会で年に2回行っています。どなたでも参加できます。
③行政へ働きかける
今までふくおか市民政治ネットワークとしては、博多港からナタネ運搬の際に、トラックからのこぼれ落ち 防止を求め、実現してきた経緯もあります。
食べもののことなど、生活の大事なことは政治の場で決められている、消費者が声を上げなければ誰も上げない、出来ることからはじめよう、そんなふうにみんなでたくさん話した一日でした。(杉崎佳代子)
・・・・・・・・・・耳より情報・・・・・・・・・・
“食と農を考える会・福岡”では、遺伝子組み換え作物
についての出前学習会を行っています。小学校で子ども
向けのお話なども出来きるそうです。
どこへでも出かけて行きます!とのこと。呼んでみませんか?
お問い合わせ:Tel.092-662-5180