公共ライドシェア「むなりんく」を利用して

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公共ライドシェア「むなりんく」を利用して

ネット宗像

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2025.08.21

 宗像市は、西鉄路線バス廃止などに対応する新しい公共交通として、今年度から宗像版公共ライドシェア「むなりんく」を地区単位で段階的に導入し、実証運行しています。車はタクシー会社の遊休車両を使い、運転は当面タクシー運転手が行います。地区内はどこでも乗り降りでき、地区外は、決まった場所での乗り降りになります。

 私の住む地区でも、利用できるようになったので、電話予約をして、商業施設で買い物をした後自宅まで乗りました。料金は、地区内は定額です。

これまで、3回利用しました。

「自宅まで送迎してもらえるので良かった。」

とありがたさを感じました。

 今年の猛暑下では、近くのバス停まで歩いて待つだけでも汗が出て疲れます。また、目的地のスーパーや病院が同じ地区内の場合、その入口で乗り降りできるのでとても助かります。

 「整備されたタクシー車両で、慣れている運転手ということで安心感がある。」

 「利用料金が、バスより高いけど一般タクシーより安い。特に、70歳以上や高校生以下、障がい者は割引料金になるので、経済的にとても助かる。」

と思いました。

 利用してとても良かったのですが、この「むなりんく」に対する課題も見えてきました。

・タクシーより割安な公共ライドシェアには関心があるが、知らない人と乗り合うことに何となく不安を感じている人がいました。

・「公共ライドシェア」という言葉がわかりにくいので、説明会や身近な人から具体的な内容を聞かないと、利用してみようという気持ちになりにくいという声も聞きました。

・事前に登録が必要なことに面倒だと感じる高齢者が少なくないようです。

実際に私も、スマホにアプリを入れるのが、想定より複雑で途中でやめました。説明が必要だと痛感しました。

 利用をすすめるために、色々な機会に「むなりんく」の周知に努めて欲しいと思います。

 今年はまだ西鉄バスやコミュニティバスが運行されているので、実証運行として週2日か3日の運行です。利用する市民から、色々要望や意見が出されると思うので、それらを丁寧に検討して、来年の本格運行へ改善策を考えてもらいたいです。高齢化は、どの地域でも進むので、住み慣れた地域に住み続けるには、公共交通は不可欠です。福祉政策的な観点からも誰もが利用しやすい宗像版公共ライドシェア「むなりんく」になることを期待しています。

 希望があれば、市の担当者から「むなりんく」の説明をしてもらえます。対象地区の方は、ご近所のみなさんと説明を聞いてみてはどうですか?

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