性教育は生きる教育

宗像

性教育は生きる教育

ネット宗像

ネット宗像

2025.11.05

 子どもたちが、性暴力の被害者・加害者になるケースがとても増加しています。理由の1つに、スマートフォンやSNSの普及があげられます。しかし、日本では、人権を基礎としての「性教育」=「包括的性教育」が遅れていることが、根本的な大きな理由だと思います。

 「包括的性教育」とは聞きなれない言葉かと思いますが、ユネスコが2005年に提唱し、欧米ではスタンダードになっていて、アジア各国にも広がっています。

 

 10月11日に、メイトム宗像で『子供に伝えていますか?性のこと~よりよく生きるための「生命の安全教育・性教育」~』をテーマに、講演会と様々な立場の5人によるパネルディスカッションがありました。その中で特に心に残った2つのことを紹介します。

 1つは、講師が講演の中で強調された「安心のための人との境界線(バウンダリー)と同意」の重要性です。

自分と他の人との体や心の境界線は、誰もが持っていて、自分で決められるもの。他の人が、それを越えて触れたい時は、同意を取る必要がある。自分の体や心を守るために大事なもの。そして、嫌な時は「いや(NO)」と言える人間関係の中で、自分も相手も尊重され、安心できること等を、フリースクール「山ねこ」(篠栗町)での包括的性教育の実践を通して話されました。

 また、県助産師会は幼少期や思春期の子どもへの性教育に力をいれており、おススメの絵本等を展示していました。

 もう1つは、小学生の親の立場のパネラーの指摘です。

「日本では、ポルノ情報の規制が緩く、インターネット上に溢れていて、スマートフォンやタブレットに一方的に流れてくる。子どもへの影響がとても心配。保護者の危機感が足りてない」そして「成田空港に着くと、外国人の親は子どもからスマートフォンやを取り上げる。理由は、ポルノ画像が流れてくるから」と紹介されました。この事例には、私もショックでした。

 講師は「性教育は、自分の大切な人を守る教育。子ども真ん中に考えていくことが大事。大人が包括的性教育を学び、課題に気づくこと。それから、何ができるか考え、地域・学校に広げていきましょう」と呼びかけられました。

 宗像市でも包括的性教育を取り入れ、子どもたちが自分を大切にし、周りの人も大切にできる大人になるように、働きかけていこうと思います。

運営委員 H

この記事を書いた人

ネット宗像

ネット宗像

宗像市議会議員

わたし達について

ふくおか市民政治ネットワーク 政策方針について

ふくおか市民政治ネットワーク 市民政治をもっと知る

ふくおか市民政治ネットワークに参加する

よくあるご質問