原発NO!守れらなかった8年前の約束

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原発NO!守れらなかった8年前の約束

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2023.10.18

8月24日、政府は東京電力福島第一原発に貯留されている、汚染水を浄化処理した水の海洋放出を開始した。

2015年に政府・東京電力と福島県漁連が処理水について結んだ「関係者の理解なしに、いかなる処分もしない」との約束は実質的に守られず、政府は閣議決定で決めた。

そして105日から2回目の放出がされている。放出は30年程度続くとされているが、それで終わるのか疑問である。

処理水とは、2011年の原発事故で核燃料が溶け落ちたデブリを冷却する水とデブリがある原子炉建屋などに流入した地下水や雨水が混ざりあうことで発生した汚染水を、多核種除去装置(ALPS)で処理したもの。デブリに触れた汚染水には様々な放射性物質が含まれている。

原発事故直後、食べ物や飲料水などの基準値は大幅に緩められたままで、原子力緊急事態宣言は継続中だ。処理水に含まれる放射性物質は、直ちに人体には影響がないにしても、蓄積していくことで生態系に与える影響は未知である。海はゴミ箱ではない。

私たちは、脱炭素社会の実現や電力の安定供給を理由に原発を活用するという政府の方針には反対してきた。福島第一原発の事故から、原発は人間の手に負えないものだということは身に染みているはずだ。廃炉の見通しもたっていない。また、使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の問題も解決していない。中間貯蔵施設も地方に押し付けようとしている。

原発は何世代にも渡って生命に危険を及ぼすことを忘れてはいけない。

温暖化対策として、原発に頼るのは、世界の流れからも逆行している。

改めて言います。

私たちは、次の世代が安心して豊かに暮らせるように、原発のない社会を望みます!!

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