古賀市浄水場の廃止(12月議会⑦)

古賀

古賀市浄水場の廃止(12月議会⑦)

大賀 ふみこ

大賀 ふみこ

2024.01.21

昨年12月、「古賀浄水場の廃止と水源転換を求める決議」が議決されました。
この議決は、古賀浄水場の廃止を後押しするものです。

古賀浄水場は老朽化のため、立て直すか廃止するかの選択を迫られています。浄水場を規模縮小しても、立て直すと約32億円かかります。現在、水道水の80%を福岡市と北九州市の企業から買っていて古賀市の水は20%です。
水道事業は独立採算制で、経費の全てが市民の水道代で賄われます。なので、浄水場を立て直すと市民の負担が増えることになります。
議会は、市民との意見交換会を開き、浄水場廃止に伴う市民の不安は、災害の水の確保であることを理解しました。しかし、浄水場の維持再建は、災害対策として有効とは言えないと、苦渋の決断をしました。古賀市は、「命の水」と浄水場について丁寧に市民に説明し理解を得て進めることを条件に付けています。

豊かな犬鳴水系の恵みを受けて、渇水の不安はないと言われていた古賀市です。しかし、ダムも川も井戸も市民の水道を賄うには、水源が乏しい現実を突きつけられました。昨年は、湧き水が自慢の愛媛県で大渇水が起きました。すでに、地球の水のバランスが変わってきているのでしょうか?今年1月は、能登半島の地震でインフラ整備の脆弱性も知りました。日本という国土で暮らすことは、災害とともに暮らすことなのでしょう。
もう水を使い捨てる時代では無いのかも知れません。実際、自家浄水の技術も開発されています。気候変動も視野に、地球規模で水環境を見直す必要があります。

この記事を書いた人

大賀 ふみこ

大賀 ふみこ

古賀市議会議員
ふくおか市民政治ネットワーク古賀